すばるユーザーズミーティング(SubaruUM)
Subaru UM
日時:2011年1月19日(水)-20日(木)
場所:国立天文台三鷹キャンパス すばる棟 大セミナー室
主催:すばる小委員会、国立天文台ハワイ観測所
公式ページ:Subaru Users Meeting
プレスリリースへ:すばる望遠鏡ユーザーコミュニティーが村山提案「超広視野分光器(SuMIRe-PFS)計画」を支持
[ 開催趣旨 ]
すばる望遠鏡は、これまでの約10年間の運用で、数多くの科学成果を産み出し、日本の光赤外線天文学の発展に大きく貢献してきました。近未来に迫り来る20-30m望遠鏡時代に向けて、すばる望遠鏡が今後も国際的競争力を維持し続けるためには、明確な戦略に基付く装置開発を行っていく必要があります。
現在、東京大学 数物連携宇宙研究機構(IPMU)を中心として、国際協力により主焦点多天体分光装置(Prime-Focus Spectrograph; PFS)の検討が始まっています。コミュニティでの議論としては、2010年9月のすばる望遠鏡将来装置計画ワークショップ、2010年12月の PFSサイエンスワークショップにおいて、PFSの装置仕様や展開されるサイエンス等について議論を行ってきています。PFSをすばる望遠鏡の新装置として位置付けるにあたっては、日本のコミュニティによる承認が必要とされています。PFSをすばる望遠鏡に搭載する場合、観測所・望遠鏡の運用や共同利用観測時間に大きなインパクトがあると考えられ、すばる望遠鏡の今後の戦略に多大な影響を与えることから、コミュニティ全体としての合意形成が求められます。一方で国際協力によるPFSの開発を進めるためには、国立天文台とIPMUの間で、PFSのすばるへの搭載に関する合意が早期になされることが求められています。今年度のすばるユーザーズミーティングでは、従来からの観測所報告、科学成果発表に加え、PFSに関する議論に多くの時間をとりたいと考えています。
また、今年もGemini望遠鏡、Keck望遠鏡やPrinceton大学およびハワイ大学IfAからの参加者を迎えて、望遠鏡時間交換や国際協力についても議論を交わす予定です。
今後のすばる望遠鏡の方向性を決める重要な場になると考えられますので、多くの皆さんの参加をお待ちしています。
なお、1月18日には同じ場所で第2回目の「すばる望遠鏡 将来装置計画 ワークショップ」が開催されますので、併せてご参加下さいますようお願い申し上げます。
[ プログラム ]
[[ 1/19(水) ]]
[ ビジネスセッション(日本語) ]
9:00 – 9:20 所長報告 高見英樹(国立天文台)
9:20 – 9:30 望遠鏡 友野大悟(国立天文台)
9:30 – 9:45 装置 寺田宏(国立天文台)
9:45 – 9:55 FMOS 田村直之(国立天文台)
9:55 – 10:05 AO188+LGS (+future AO) 早野裕(国立天文台)
10:05 – 10:10 装置将来計画 岩田生(国立天文台)
(休憩)
10:30 – 10:50 HSC 宮崎聡(国立天文台)
10:50 – 11:00 CoDM 能丸淳一(国立天文台)
11:00 – 11:05 SMOKAの現状報告 古荘玲子(国立天文台)
11:05 – 11:20 TAC報告 村山卓(東北大学)
11:20 – 11:30 SAC報告 有本信雄(国立天文台)
[ サイエンスセッション(日本語) ]
11:30-11:40 近傍高光度クエーサーAKARI J1757+5907からのアウトフロー
青木賢太郎(国立天文台)
11:40-11:50 First Unbiased Estimates of the Metallicity and Star-Formation Activity of Lyman Alpha Emitters
中島王彦(東京大学)
11:50-12:00 Probing the faint end of the quasar luminosity function at z ~ 4 in the COSMOS field
池田浩之(愛媛大学)
(昼食)
[ PFSセッション(日本語) ]
13:30 – 14:00 PFS: 全体紹介 村山斉(東京大学)
14:00 – 14:20 PFS: 国際共同研究の体制 唐牛宏(東京大学)
14:20 – 14:50 PFSによる宇宙論 高田昌広(東京大学)
14:50 – 15:10 PFSによる銀河進化 嶋作一大(東京大学)
15:10 – 15:30 PFSによる銀河考古学 千葉柾司(東北大学)
(休憩)
15:45 – 16:00 PFS: SACから 有本信雄(国立天文台)
16:00 – 16:15 PFS: 観測所から 高見英樹(国立天文台)
16:15 – 16:30 PFS: WFMOSとの比較・装置使用への要求 本原顕太郎(東京大学)
16:30 – 18:00 PFS: 議論 (日本語; 司会: 山田亨(東北大学))
19:00 – 懇親会 調布クリスマス亭
https://www.ishii-world.jp/brand/yousyoku/christmas-tei/christmastei/
[[ 1/20(木) ]]
[ PFSセッション(英語) ]
9:00 – 9:05 PFS: 国際協力について(Hitoshi Murayama)
9:05 – 9:20 PFS: Caltech/JPL(Richard Ellis)
9:20 – 9:35 PFS: Princeton(Jim Gunn)
9:35 – 9:45 PFS: France(Anne Ealet)
9:45 – 9:55 PFS: Brazil(Laerte Sodre Jr)
9:55 – 10:05 PFS: Taiwan(Paul Ho)
10:05 – 10:15 PFS: Johns Hopkins University (Brice Menard)
10:15 – 10:30 Dark Energy Cosmology from the Ly alpha Forest and SNIa in 2015
Nao Suzuki (LBN)
10:30 – 10:55 PFS discussion(英語; 司会: 有本信雄(国立天文台))
(休憩)
[ サイエンスセッション(英語) ]
11:05 – 11:25 SEEDS(Strategic Explorations of Exoplanets and Disks with Subaru)
田村元秀(国立天文台)
11:25 – 11:40 MAHALO-Subaru : Narrow-band mapping of star formation at the peak epoch of galaxy evolution
児玉忠恭(国立天文台)
11:40 – 12:05 UH/IfA(Fabio Bresolin)
(昼食)
[ Keck/Geminiサイエンスセッション(英語) ]
13:30 – 13:45 Subaru and Gemini Mid-Infrared Observations of Warm Debris Disks
藤原英明(国立天文台)
13:45 – 14:00 Mid-Infrared Observations of dust forming novae with Gemini/T-ReCS
左近樹(東京大学)
14:00 – 14:15 Subaru and Gemini high-spatial-resolution 20um imaging of nearby ULIRGs
今西昌俊(国立天文台)
14:15 – 14:30 Completing the Census of Ly Alpha Emitters at the Reionization Epoch with Subaru+Keck
柏川伸成(国立天文台)
[ Keck/Geminiビジネスセッション(英語) ]
14:30 – 14:55 Keck(Taft Armandroff)
14:55 – 15:20 Gemini(Doug Simons)
(休憩)
15:35 – 16:00 時間交換について議論
16:00 – 16:30 サマリートーク
[ ポスター ]
P1: すばるユーザーアンケート集計報告
竹田洋一 (国立天文台)
P2: SMOKAの現状報告
古荘玲子 (国立天文台)
P3: すばるHDS用イメージスライサの開発と試験観測
田実晃人 (国立天文台)
P4: RAVENプロジェクトの紹介
大屋真 (国立天文台)
P5: The Gen2 Observation Control System: Current Status and Directions
Eric Jeschke (国立天文台)
P6: MICHI (未知): A MIR Instrument Concept for the TMT
Chris Packham (University of Florida)
P7: Grisms for FOCAS and MOIRCS:FOCASおよ びMOIRCS用グリズム
海老塚昇 (名古屋大学)
P8: ALMA Early Science 2011
安井千香子 (国立天文台)
P9: SLITLESS SPECTROSCOPY OF SMALL SOLAR SYSTEM BODIES ON A DARK CLOUD CURTAIN
吉田二美 (国立天文台)
P10: 月のクレーター記録から知る「遅い」近地 球小惑星の存在
伊藤孝士 (国立天文台)
P11: Enrichment of Heavy Elements in the red giant S15-19 in the Sextans Dwarf Spheroidal Galaxy
本田敏志 (京都大学)
P12: 【銀河考古学】すばる主焦点カメラによるNGC55ハローの恒星種族と構造の研究
田中幹人 (東北大学)
P13: Spectropolarimetry of the starburst galaxy M82: Kinematics of dust outflow
吉田道利 (広島大学)
P14: 異常に強い窒素輝線を示すQSOの性質
荒木宣雄 (愛媛大学)
P15: 最遠方電波銀河の化学進化
松岡健太 (愛媛大学)
P16: Shock breakout を用いた遠方重力崩壊型超新星探査
冨永望 (甲南大学)
P17: Passive disk galaxies in COSMOS
塩谷泰広 (愛媛大学)
P18: ダストで覆われた銀河とAGNの共進化
花見仁史 (岩手大学)
P19: MAHALO-Subaru: A panoramic H-alpha imaging survey for the Abell 851 cluster at z=0.41
小山佑世 (東京大学)
P20: MAHALO-Subaru: [OII] emission survey in the CL0332-2742 cluster at z=1.61
林将央 (国立天文台)
P21: MAHALO-Subaru : [OII] emission survey in the ClGJ0218.3-0510 cluster at z=1.62
但木謙一 (東京大学)
P22: The Subaru Ly-alpha blob survey at z= 3
松田有一 (ダーラム大学)
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[ 世話人 ]
有本信雄、高田昌広 (すばる小委員会)
今西昌俊、岩田生、日下部展彦、竹田洋一、服部尭 (ハワイ観測所)