東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の大栗真宗特任助教、奈良工業高等専門学校の稲田直久講師を中心とする国際研究チームは、クエーサーと呼ばれる明るい遠方天体の重力レンズ現象のこれまでにない規模の探索を行い、その結果をもとに宇宙の膨張速度の進化を調べました。その結果、宇宙の膨張速度が加速度的に増える、いわゆる「加速膨張する宇宙」の強い証拠を得ました。宇宙の加速膨張は2011年ノーベル物理学賞の対象となった超新星爆発の観測などによって明らかにされていましたが、今回まったく異なる方法で確認したことによって、加速膨張およびそれを引き起こすダークエネルギーの存在がより確かなものになりました。

この研究結果は米国のThe Astronomical Journal誌に掲載が決まっています。

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