2012年8月3日(金)、カブリ数物連携宇宙研究機構に見学に来られた高松第一高等学校の生徒さんを相手にミニ講演会を開きました。

講師:西澤淳 特任研究員
講演内容:
「ハワイから漆黒の宇宙に想いを馳せる」

普段何気なく空を見上げると、そこには太陽があり、月があり、星があります。最近では夜でも街明かりが明るくてなかなか見ることができませんが、山奥や海辺などで天の川を見た事がある人もいるかもしれません。では、もっと暗いところに行けば、また別の”何か”を見つけることができるでしょうか?宇宙には今目に見えている太陽や星しかないのでしょうか?

ハワイにある標高4200mのマウナケア山の頂上に、「すばる」という望遠鏡があります。このすばる望遠鏡に約10億画素の巨大なデジタルカメラを取り付けて、これまで見えなかったものを見ようとするプロジェクトが始動しています。我々が今回見ようとしているのは、暗くて見えなかったものはもちろん、実際に見えないはずのものまで見ようとしています。

実際に見えないものをどうやって見るのでしょうか?見えないものを見ることで、何がわかるのでしょうか?講演では、この不思議なトリックの種明かしと、トリックを使って解き明かす宇宙の謎についてお話したいと思います。