すばる望遠鏡HSCデータ解析ソフトウェアで作成した画像を公開
すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム, HSC) が、本格的な観測を開始しました(「新型の超広視野カメラが開眼、ファーストライト画像を初公開」)。Kavli IPMUでは、国立天文台、台湾中央研究院、米国プリンストン大学など国内外の共同研究機関とともにHSCの観測データを使って、重力レンズ効果を用いたダークマターの分布の探索、宇宙の膨張の歴史の探索など、様々な研究を繰り広げてゆく予定です。この研究を進めるためには、116素子、計8億7000万画素のCCDで取得される膨大なデータを処理するソフトウェアが必要で、Kavli IPMUでは、プリンストン大学、国立天文台と共同でHSCデータ解析パイプラインの開発を行ってきました。今回、HSCのファーストライトとして撮影したアンドロメダ銀河 M31 のデータをHSCデータ解析パイプラインソフトウェアで処理した画像を公開します。
HSCで撮影した視野全体。すばる望遠鏡に取り付けたHSCでは満月9個分に相当する広大な視野を一度に撮影できます。(クレジット:HSC Collaboration / Kavli IPMU)